まず第一に、父には「今すぐ施設に行く」という気持ちがなかった。
というのも、足が弱り外出もままならなくなった父にとって、
趣味というか日々の楽しみが株とパソコンだけとなっていました。
株の取引きにはパソコンが絶対必要だし、パソコンで「数独」などの
ゲームも楽しんでいました。
ちなみに銀行口座の管理や振込などもネットバンキングでやっていました。
だから「パソコンが持ち込める」というのが施設探しの絶対条件でした。
ところが、その時点でパソコンが持ち込めて、且つWi-Fiが使える施設
というのがまだあまりなかったのです。
施設によっては貴重品の持込が禁止で、パソコンも貴重品扱いだったりもしたし。
そもそも父の年齢でパソコンを扱えるという老人が、あんまりいなくて
施設側にもそういう想定がまだなかったようでした。
というわけで、父にとっての施設入居の条件が「パソコン」だったのだけど
その条件がかなう施設が、私の実家周辺ではほとんどありませんでした。