これは自分の家のことだけど。
大昔にちょっとだけカルチャーセンターの洋裁教室に通ったことがあり、その後、しばらく子供の服や自分の簡単な普段着を縫っていた。その頃の名残がここにも。
20年くらい前のスタイルブック。
いつかまた、ミシンを出して洋服作りをしたいと思ってとってあったのだけど、20年も前のものだとデザインとか古臭くて、さすがにこれは使えないので捨てた。なんで今までとってあったのか?と不思議に思いつつ。洋裁関連の本はまだこれ以外に少し残っているけど、でも数冊だけ。
実家にはこの手のスタイルブックや、NHKの「すてきにハンドメイド」のテキストなどが何十冊いや数百冊はある。母も洋裁をする人だから、昔からたくさん本を買っていた。でも今はミシンもしまいっぱなしなのに、本だけは買い続けている。本棚に収まり切れず、段ボールの箱に詰めてあったり、そこらへんにただ山積みになっていたり。
きっと母も私同様「いつかまた縫物をしたい」と思っているのだろうけど、それにしたって、あんなに大量の本を持っておく必要はないし、そもそも「さて〇〇を縫おう」と思ったところで、あの大量の本の中からどうやって目的のものを探し出すのか。だって、箱に詰め込んだままのものも大量にあるんだよ?自分でもどんな本を買ったか、絶対に覚えていないはず。
普通に考えて異常な状態なのに、もう麻痺してしまって、山積みの本や雑誌を見ても異常だと思わなくなっている。そしていまだに捨てられないでいる。「全部、必要」なんだと。
スタイルブックひとつとってもこんな状態で、家の中には他にも趣味関係のもの、キッチン用品、家財道具、衣類、ありとあらゆるものが「異様に多すぎる!」。当然、収納場所からあふれて家の中のあちこちに散乱して収拾がつかなくなっている。
あの実家をこれからどうやって片付けたらいいのかと考え出すと夜も眠れない。
ただただ「モノが増える」ことが恐ろしくて仕方なくて、今は自宅の断捨離に励もうと思うのみ。